「だって……!」

「エムッ気たっぷりだな」


「エ、エム……?」

「そういうの好き」


そう言うと、かずまの指先が首から肩へと動いていく


「見えないところなら、もっとつけていい?」


かずまの指が肩紐にかかって、アタシがその指の動きを止めるように押さえ込んだとき



部屋の明かりが突然ついた


「ちょっと!!!」


アタシは驚いてその体勢のまま首だけを声のする方に向けた

腰を抱くかずまの手は離れない



「アタシもいるんだから、せめて自分の部屋でイチャついてよね、リビングでするな!」



彼女の声に、かずまはアタシの腰を抱いたまま、玄関とは反対のアタシの部屋のドアをあけた



勢いよく部屋の中におしこまれてドアが閉められる直前


「若いな……」と笑いをこらえたあこの声が聞こえた