……んで、コイツら、どうしてやろうか




今日はちひろと二人でデートってわけでもなさそうだったし、もしかしたら……と思ってはいたけど


自分の家へ帰るいつもの道とは少し違うルートを選ぶと、かずまの家の前を通過することになる



かずまが居そうなら寄ってこうかと思ったのに



ヤツの家の車三台分の駐車スペースに、見慣れない車が止まっている

車内に人の動く気配





――脅かしてやるか





と、スッと体を影に潜ませた



他の車に隠れつつ時折のぞいて奴らの姿を確認する


やっぱり間違いねえ、かずまとちひろだ

目が慣れてくるとちひろが何やら話しているのがわかる


相変わらずかずまのご機嫌が悪いのか、前を向いているかずまの伸びた前髪をちひろが手をのばして避けるように撫でている

かずまがそのちひろの手を取ると、笑顔で何か返している




あれ?怒ってねーのか……

くそつまんねー……

ちひろがかずまに怒られてるのがたまんねーのに

……



自分で自分の思考回路に「?」となる

“たまんねー”ってなんだよ



そっとそっとヤツの車の背後にまわりこむ



スパイさながらに目だけを出して覗き見ると、一瞬目を離したスキにちひろがかずまの上に向き合う形で座っていた


とっさにひるむ

想像してなかったわけじゃないけど……まさかマジでそーゆう行為がはじまるとは


しゃがんだ体勢のまま、かずま側のドアの外に寄っていく


いきなり窓をガンガン叩いてやーろお


焦る二人は、かなりの見もの