坂道の上はホテル街

この角を曲がれば駅


――どうする、俺


分岐点


街灯の明かりが当たらない位置で、ルリちゃんの手を引き向き合う体勢になった

少しだけハテナを浮かべた笑顔に向きあうと、緊張感が薄れていく


両手を少しだけ広げて「はい」と前にのばす

更にハテナマークを飛ばした彼女が、同じように手を広げてのばすと首を傾げた


一歩詰め寄ってギューって抱きしめる

小さな体を圧縮するように腕に力を入れていると、ルリちゃんも俺の背中に腕をまわしてぎゅっぎゅっとリズミカルに抱きついてきた



「ぎゅむ!ぎゅむ!」


……ぎゅむぎゅむ言ってるし



あ~~~

マジ、新しい発見


俺今までルリちゃんの何見てたんだろ


この子、地球外生命体だ


腕の力を緩めると俺の胸に頬をすり寄せて「もっともっと」と小さな声が聞こえてきた




……限界

相手の心をとかす努力とか

エッチが全てじゃないって言われたって

この子……手篭めにしたい!!



「抱っこなら、二人っきりになれる場所でいやっていうくらいしてやるから」


そう言って、彼女の体を少し引き離して顔をのぞきこむと、ピンクに上気している頬のまま、上目のルリちゃんは少しだけ口をとがらせた





「先輩……今、何時ですか?」