「安心なんてさせるつもりない」


カーディガンの中から見えた同じ生地のニット

ふくらむ胸にそっと手を重ねるとやわらかい感触

パステルピンクが、その中身の甘さまで想像をかきたてて思わず手に力が入った


こうして触れられる日をどれほど待ちわびたか

意思とは関係なく勝手にぬくもりを求めて動く指先

そこから与えられる刺激に、思わず支配されそうになる




あぶねー

ガマンさせられ続きの俺

さすがに、ストップかけるのも大変



離してしまう前に……


と再び彼女の胸を数回もんだ

ルリちゃんの口から甘い声が漏れたのは、聞こえないフリ



「さて……」と言いながら一度外したボタンを素早くすべて留めなおす


「行こっか」


と彼女の手を引くと、不思議ちゃんな目で俺を見上げてきた




「あれ?せっかくコート脱いだのに」




…………まさか、きみ、今からガチでカラオケするつもり?



体の芯から脱力するって正にこーゆうことかもしんねえ……




彼女を立ち上がらせて、コートに腕を通させる

髪をスッと抜き取って、何度か頭を撫でるとおでこにキスをぶつけた


肩をすくめたルリちゃんの顔を不服そうにじっと見つめると


「カラオケはまた今度、ゆっくりな」


と言いくるめて腰に腕をまわし部屋を出た