ルリちゃんは俯いてしまっている



「彼の日ごろの態度が、レッテルを貼られるようなものだったとしても

あなたに対する態度はどう??

ちゃんと、彼と向き合ってる??

キチンと話してみな?ネ?」



ルリちゃんが何て返事をしたのかは、隣室の純恋歌にかきけされてしまったけれど……



立ち上がったあこさんの……いや、あこ姉さんの表情は清々しいものだった


「じゃあ、帰ろうかな

ちひろ、かずま」


呼ばれた二人が顔を上げた



「邪魔者は帰ろ

彼女の友達も、良かったら車で送ろうか?

ここには居づらいでしょ?」


姉さんに微笑まれたルリちゃんの友達は「はい、お姉さま」と立ち上がった


ちひろはポカンと口をあけて

かずまは「お姉さま??」と眉を寄せてリピート


さりげなくグッチのロゴの入ったカバンをななめがけにしてあこ姉さんは扉を開け放った



「さ、行くよ~~~」



……俺、まだまだ未熟だった

かずまが最強って思ってたけど、大御所はあこ姉さんだった



世間って……実に広い!!!