コポコポコポ

そんな穏やかな音を聞くと、嫌でも気が落ち着く

いい香りのする温かいコーヒーをいれて運ぶ……俺



ドアを開けると、ドカッとすわったかずまの近くでちひろが立たされていた



…………先生が、立たされてやんの



テーブルにコーヒーを置く



「お前が男に抱きついて、恥も無く足を晒したのが気に入らない」


聞こえてくるかずまの声

ちひろはスカートをギュッと握っている



おもしれえ……けど


「俺等を助けようとしてくれたんだろ」


と思わず助け舟を出してしまった


ちひろが目を輝かせて俺を見るから、威嚇するように睨み返した

敵意のある視線にビクリと体を強張らせて、またしょんぼりと立ちつくすちひろにかずまが容赦ない一言を発す


「方法なら、他にもたくさんあるだろ」



ま、確かに

かずまに一票



俺はサッサと目をそらすと、コーヒーをテーブルに並べる作業に集中した

「こっちに座れ」


かずまが自分の横に座るように促して、ちひろがおずおずと座る

二人の間に微妙にあいた距離


「ケンカ売ってんの?」


と言ったかずまはその冷たい口調とは裏腹に、ちひろの腰をこれ以上はないってくらい自分に引き寄せた