俺はかずまの顔を見た


かずまはじーーっとその空々しく交わされる会話を観察している


「パパ……」

「人……違いっすよ」

「ヤダ、パパ……しらんぷりしないでッッ」



勢いで同じように倒れたもう一人の男は、わけがわからないって感じで立ちあがろうと体勢を整える


俺が少し身構えると、それをチラッと見た女が体を動かして長い足をその男の眼前に伸ばした



「ストッキングが破れちゃったかも……

ねえ、どこが破れたか……見て」



目の前に伸びてきた足と、その足が出てくるスカートの裾を交互に見た男が焦っている



「エット……あの」



女は足を挙動不審な男の顔に触れるくらいまで近づけていく



「ちゃんと……見てッ」

「や、破れてない……と思いますけど」



……敬語かよ



「……ヒック……

ほんと??

……あ、そうだ

アタシ、ストッキング……はいてないんだった」




生足は、この季節、寒いだろ



ルリちゃんは、唖然としている


君も、この人……見覚えあるでしょーが






「オエエエェェエ~~~~~~」