「追わなくていいわけ?」


かずまのセリフにちひろが「え?今の彼女?」とルリちゃん達の消えた方を見た


「勘違いしたかも、アタシと長瀬くんのこと!

誤解とかなきゃ!!」


今にも走り出しそうなちひろの腕をつかんだ


「余計なことしてんじゃねーよ」


……年上ぶりやがって、


むかつくんだよ!!



握ったちひろの腕を乱暴に離すと、ルリちゃんの消えた方へと足を向けた


背後で焦った声が色んな歌声に混ざって聞こえてくる


「どうしよう、かずま

長瀬くん、怒ってない??」






この角を曲がって並ぶ部屋の中でさっきまで空いていたのは一部屋だ

ルリちゃん達はその部屋に間違いない



俺は大きな音を立ててその部屋のドアをあけると、つかつかとルリちゃんに寄っていって腕をつかんで立ち上がらせた


ルリちゃんがおびえた様子で引かれるまま立ち上がる




「オイオイ……俺らがひっかけた女なんすけどね」


一緒に居た男達が勢いこんでくる


……ひっかけた……だと??


「俺の彼女だよ、手出すな」


そう言ってルリちゃんのカバンを持つと更に彼女の腕を強く引く


「彼女だろーがなんだろーが、付いてきたのはその女なんだから、彼氏は今出る幕じゃねっしょ」