「いや、別に無駄じゃ……ねえけど」

「……さようなら」


早足で立ち去るルリちゃんの背中をじっと見ていると、横にかずまが来ていた


「何かしたのか」

「何もしてねーよ

つーか、何かさせてくれよって感じだって……」



今週末も何も進展なさそー……

そう考えて俺は更に肩を落とした


かずまがそんな俺を気遣うわけもなく


「それと、誰の女が美人じゃないって?」

「……年上に興味ねー」

「わかってねーな……」


なんか、カチン


「何がわかってねーんだよ」

「別に」

「はぁ?」


生徒会室に鍵をかけてあるきはじめたかずまを追う


「気になんだろーが!教えろって」

と詰め寄ったら「見返りは?」ときたもんだ



……こいつ、すぐ優位に立とうとしやがる



「な……名取裕子のサスペンスドラマの録画!貸してやる!」

「別に熟女好きじゃない」


なんだよ……とわざと聞こえるように舌打ちする



かずまは意地が悪そうな笑みを浮かべて

「俺以外の男がちひろのいい所に気づく必要ねーからな」

と、のたまった