「何?」


……相変わらずしけた声

っつか、俺の彼女にくらい優しくしろよ

ちひろにはメロメロのくせに……



「クラスメイトが、新田先輩と合コンしたいって騒いでて“同じ生徒会なんだから口聞きしてよ”って言われてるんですけど……

やっぱり、無理ですよね?」




「別に出会い求めてないから遠慮するよ」

「彼女……いらっしゃるんですよね?」

「……まあ」

「彼女さん、愛されてて羨ましいな~」



……それ、俺がここにいるってわかってて言うセリフじゃねーだろ

生徒会室のドアにもたれて中を見る




背中を向けてるルリちゃん越しのかずまと目が合う



「やっぱり、新田先輩はナンパ……とかもしないんですよね?」

「……まあ」

「新田先輩にそんなに想われるなんて、きっとすっごくキレイな人なんですね」




……なんだってんだよ




「別にそいつの彼女そんな美人じゃねーけど?」

思わずドアん所から口をはさんだ

二人の顔がこちらを向く



ルリちゃんはカバンのジッパーをしめると、おずおずとこちらに向かってきた


「ごめんなさい、アタシ今日お母さんと買い物して帰る約束してて……一緒に帰れないんです」


「え?……あ、そう

んじゃ事前にメールでも入れてくれりゃいいのに」


ルリちゃんがチラリと上目で見上げてくる


「……無駄に待たせて、ごめんなさい」