身長はそこそこだ。


170㎝。モデルの女だったら俺より身長が高い奴もいるだろう。


隣のさとしは男としては若干低い160㎝だ。
コンプレックスらしいからあまり刺激すると怒り出す。


俺の容姿の説明はこのくらいか……。


付け加えるなら紫が好きだ。
だから、そんな服ばかり着ている。


後は眼鏡をたまにかけるくらいか。



あぁ、なんか俺って特徴ねぇな。


さとしの特徴は……。
説明すんの面倒くさいから


チビで金髪で泣きぼくろとだけ言っておこう。




「かず、ゲーセンって駅前のか?」

「そうだけど、それ以外に行きたいとこでもあんのか?」

「ライブハウスの近くのゲーセンに可愛い子が溜まってるって聞いたからよ」

「へぇ、どうせナンパしに行きてーんだろ」

「そうだよ!!彼女がほしくてほしくてヤバいだよ。そこでいいだろ?」

「別にいいけどよ……また女ほしいのかよ」

「ほしいに決まってんだろ!!うおー!!」

「可愛い女の子がヒール履いてないことを祈るな」

「うるせー。遠まわしにチビっていうな」




俺とさとしの影がそのゲーセンに消えていく。