バンッ!!!!!




「茜っ!!!!!」


誰かがあたしを呼んだ……


そっと目を開けると、


『………れ………ん……』


あたしの大好きなひとがいた




はっ!!!


今、金井の力が抜けてる…

今のうちに………



ドカッ!!!



「俺の茜に手ぇ出してんじゃねぇよ!!!」



あたしが殴ろうとしたその前に、蓮が金井を殴っていた。


「っ…………お前、俺の茜って言ってるけど随分ほったらかしだったじゃん。」

「だからその分、俺が今から幸せにしてやるんだよ!!」



この言葉にあたしは我慢の糸が切れて、その場で泣き崩れてしまった。



「都合のいいことばっか言ってると、いい大人になれないよ。」


バンッ!!


『お前、蓮を馬鹿にするんじゃねぇよ!!お前みたいなろくな生き方してねえ奴に言われる筋合いなん手ねぇんだよ!!!』


あたしは泣いているのも気にせず、言葉より先に手が動いてしまって金井を殴ってしまった。