『あ、あたし、ちょっと教室に忘れ物しちゃったから取りに行くんだよ。さ、先に行ってて。』
こんなの全くの嘘。
いまだに思いを寄せているあたしが別れた蓮と帰る勇気がない………。
「嘘つくなよ。俺の前でも普通でいろって言っただろ?」
最後に海で交わした約束か……。
『う、うん………。』
「ったく、ほら、帰るぞ。」
『ちょっ!!待てよ!!』
あたしは蓮の後をついていく……。
蓮が遠くへ行くたびに、かっこ良く見えてしまう………
今まであたしはこんな人と付き合っていたんだ……。
本当は手放したくない存在……
でも、大好きだからこそ、手放したんだ。
蓮が幸せになるために……

