「じゃあ、2人揃った所で話を始めよう。」



学園長がそう口を開いた。



この人が零の婆さんなんていまだに実感がない。




「…………夢来を卒業したら、2人で留学してみない?」




は…………?



『り、りゅうがく???』


「あぁ。多分、君たちみたいな全国トップを留学させたら、世界的な社会でもっと活躍できるんじゃないかと思ってさ。どう???」



いきなり留学っていわれても…


『………あたしの家庭の事情をご存知ですよね? そんなお金なんて………』



………全く無いよ…………




「大丈夫、あたしが払ってあげるよ☆ 夢来の奨学金の額は半端ないしね☆☆」


学園長が自慢気に言う。



さすが夢来。