長野の公立高校を卒業したあと、雄二は東京の国立大学に進学し、寮生活を始めた。絵里は地元北海道の大学に進学した。高校時代はアルバイトで稼いだ給料や親からせびった金で良く東京にライブを観に来ていたのだった。
大学生活も終わりに近づいた頃、友人の小池がサークルイベントとして北海道旅行を企画し、雄二はそれに参加した。北海道の大学生らとの交流も併せての旅行だった。そこで絵里と出会った。
自己紹介の後、立食パーティーの席で絵里が雄二に話しかけてきたことがきっかけだった。絵里はとにかく積極的に話しかけてきた。
女性との会話があまり得意でなかった雄二は、初めは面食らっていたのだが、徐々に打ち解けていき、別れの際にはお互いの住所・電話番号の交換までしていた。
「とりあえず年賀状送るからね」
と、絵里は笑顔で言った。雄二は中学・高校とメガネににきび面というコンプレックスを持っていて、女性にもてたことはいっさい無く、大学時代も大した浮いた話はなかった。そんなときに絵里と出会ったのだ。
絵里は色白で目が大きく、端正な顔立ちの美人だった。雄二は東京に戻っても、なんであのような美人が声をかけてきてくれたのかがわからなかった。友人の小池もそんな雄二をうらやましい奴だと冷やかしていた。
雄二にとって、それからの大学生活は、毎日が楽しくてしょうがなかった。
年賀状もちゃんと届き、たまには電話もかかってきた。大学の寮の電話だったのであまり長電話は出来なかったが、雄二からも頻繁に電話をしていた。
そして、大学を卒業した雄二は教員になり、都内の高校へと赴任した。
同時に、東京のデパートに就職が決まった絵里も上京した。お互いが東京で過ごすようになり、二人の関係は一層深まっていった。
就職してからの絵里は、「追っかけ」からはすっかり卒業し、落ち着いた雰囲気の女性になっていた。
大学生活も終わりに近づいた頃、友人の小池がサークルイベントとして北海道旅行を企画し、雄二はそれに参加した。北海道の大学生らとの交流も併せての旅行だった。そこで絵里と出会った。
自己紹介の後、立食パーティーの席で絵里が雄二に話しかけてきたことがきっかけだった。絵里はとにかく積極的に話しかけてきた。
女性との会話があまり得意でなかった雄二は、初めは面食らっていたのだが、徐々に打ち解けていき、別れの際にはお互いの住所・電話番号の交換までしていた。
「とりあえず年賀状送るからね」
と、絵里は笑顔で言った。雄二は中学・高校とメガネににきび面というコンプレックスを持っていて、女性にもてたことはいっさい無く、大学時代も大した浮いた話はなかった。そんなときに絵里と出会ったのだ。
絵里は色白で目が大きく、端正な顔立ちの美人だった。雄二は東京に戻っても、なんであのような美人が声をかけてきてくれたのかがわからなかった。友人の小池もそんな雄二をうらやましい奴だと冷やかしていた。
雄二にとって、それからの大学生活は、毎日が楽しくてしょうがなかった。
年賀状もちゃんと届き、たまには電話もかかってきた。大学の寮の電話だったのであまり長電話は出来なかったが、雄二からも頻繁に電話をしていた。
そして、大学を卒業した雄二は教員になり、都内の高校へと赴任した。
同時に、東京のデパートに就職が決まった絵里も上京した。お互いが東京で過ごすようになり、二人の関係は一層深まっていった。
就職してからの絵里は、「追っかけ」からはすっかり卒業し、落ち着いた雰囲気の女性になっていた。
