「お父さん、あたし歌手になりたいの。お母さんみたいな歌手に、なりたいんだ!」 いっきに言った。 分かってほしい一心で。 「ああ、知ってたよ。お前が歌手になりたいだろうなーって気づいてた。」 「じゃあ、お父さんはあたしに賛成でしょ?応援してくれるよね?」 あたしが発した言葉に考えるように黙る。