そう、あたし病気なんだ。 はっと思い出す。 忘れられない過去のこと。 ……小3の夏、あの頃のあたしは毎日お母さんのお墓に行くことが日課だった。 小1の時にお母さんが喉の病気で亡くなって家族はお父さんとあたしの2人きり。 お母さんが亡くなった時、いつも笑ってて優しいお父さんはうつむいて目からは涙が流れていた。 あたしは幼いなりにもお母さんはもう帰って来ないんだと悟った。