「おかえり、悠里」

玄関のドアを開けるとお父さんがちょうど2階から降りてきてあたしを迎えてくれる。

「ただいま…」

さっきまで泣いてた顔を慌てて下に向いてごまかした。

「検診どうだった?大丈夫だったか?」

「うん。特に悪くなってないって。」

「じゃあ、なんで目を腫らしてるんだ、泣いた後だろ?」