まるで永遠のようにも思える、この重苦しい時間。 「お願い。あたしにチャンスをちょうだい…。」 怖い。 センパイに拒否されるかと思うと、恐怖と緊張で目の前がかすむ。 だけど…これが最後かもしれない。 引いちゃいけないと思った。 “あのときああしておけば…”って後悔するのはもう沢山だ。 やらない後悔なら、やって後悔した方がずっといい。 勇気をふりしぼって。 チーズケーキの隣に置かれたセンパイの左手をキュッと掴むと 「ちょ…ちょっと待て。」 センパイは明らかに動揺した目であたしを見つめた。