そんなあたしの杞憂をよそに。 「はーやーくっ!!はーやーくっ!!」 センパイはダイニングテーブルのチェアに座って、だだっ子みたいにあたしを催促する。 は~。 この人に今から告白するのかあ……。 勇気を出して 「好きだ」 って言っても、あっさり 「あ!!俺も俺も~!!」 とか好きの意味をはき違えて答えられそうで怖いよ~、この人。 はあ~。 ため息を吐きながらセンパイの正面に座ると、 「いっただっきまーす!!」 ニコニコしながらパエリアを頬張りはじめた。