少したってから。 『了解。ちっと複雑だけど…、まあ伊織がいないならいいや。 じゃあ、また明日な。』 藤堂先輩からこんなメールが入ってきた。 は~、やっぱりあたしバカかも。 このメールを見て思い知る。 藤堂先輩がどれだけ伊織を愛しているか。 伊織にとっては過去の恋でも…、先輩にとってはそうじゃない。 フラれるのをわかってて。 告白しようとしてるあたしは、やっぱりバカなのかもしれない。 だけど… こうも思うの。 言わなきゃ何も始まらない ……って………。