イブ。 部長さんにとって忘れられない大切な女の子。 「俺はアイツが死んでから、初めて後悔したよ。もっと抱きしめればよかった、もっと側にいればよかった。 もっと…“好きだ”って言ってやればよかった……って。」 そう言って。 部長さんは近くにあったタバコに手を伸ばす。 タバコに火をつけ、フゥーと煙を吐き出すと。 「理央ちゃん、後悔の残る恋はするな。 叶うか叶わないかはわからないけど…、ぶつかる相手がいることは幸せなことだよ?」 そう言って。 部長さんはニッと寂しそうに微笑んだ。