「ええ。あたしは藤堂センパイが好きです。 ついでに言うなら…部長さんも。」 この場のノリにまかせて。 あっさり認めてしまおうと、自分の気持ちを口にしたら。 心の中がスッとした。 なんだ。 自分の気持ちに素直になるって、こんなに楽なことなんだ。 「うん。いーんじゃない? ウジウジしてる理央ちゃんより、今の理央ちゃんの方がいい顔してるよ。」 そう言って。 部長さんは私の頭をポンポン叩く。 「高宮と藤堂にもちゃんと打ち明けてごらん? もっと楽になれるよ??」