「理央ちゃん。高宮に“恋愛にセオリーはない”って教えたのはキミじゃなかった??」 そう言って部長さんはニッコリ微笑む。 「高宮も藤堂も子どもじゃない。 人を愛する強さも、苦しさも、ちゃんとわかってるし理解もしてる。 あの二人は…ちゃんと大人になってるよ??」 俺たち3人のカンケイ…知ってるでしょ? とでも言うように。 部長さんは私の肩をポンッと叩く。 「うまくいってもいかなくても。 キミは前に進むべきだよ。」 部長さんはそう言ってフッと優しく微笑んだ。