君を想うとⅡ~Secret love~





うーん、可愛くない。

さっきの藤堂の方が俺的には好みだぞ~。






とか思いながら



「ま、そういうコトかな。
少々不本意ではあるけどお前をライバルだと認めてやるよ、藤堂。」






可愛さ余って憎さ100倍。

藤堂の頭をペシンと叩くとアイツは“なんで殴るかな~”とかブツブツ言いながら頭を擦る。







しかも


「ふーん。そっか~、そっか~。
なるほどね~。」



とか言いながらニヤニヤニマニマ笑ってる。(うーん、コイツもドMなんだろうか……。)









ちょっと引き気味でアイツを見てると



「気分いいっスね。」




と、藤堂が笑った。








「は?なんで?」







アイツが言ってる言葉の意味がよくわかんなくて聞き返すと







「だってさ。ずっと男としても上司としても敵わなかった人が…俺をライバルだと、自分と同等だと認めてくれたんスよ??
気分いいに決まってるでしょ。」






そう言って。
藤堂は大胆不敵な目をしてニヤッと笑う。