「高宮、藤堂がサンフランシスコに行くのは1ヶ月後だ。
答えは…1ヶ月後に聞かせて。」



「…決まってるよ、桐谷慎…っ!!
答えなんて…決まってるっ!!」






すがりつくように彼の腕にしがみつくと


「その答えが…1ヶ月後に変わっていないことを願うよ。」


桐谷慎は困ったように笑った。







どうして…?
どうしてわかってくれないの…??







目の前に突きつけられた桐谷慎からの絶縁状。
あまりのショックに体中の力が抜ける。








ボーゼンと放心状態になった私の頭を軽く撫でると。




「高宮。
今からお前はフリーだからね。」



桐谷慎は、またこんな悪魔な一言を口にする。








「お前が藤堂と何をしようと俺に義理立てはしなくていいから。」



「…は…?」



「イミわかんない?
藤堂とキスしようがSEXしようが俺にはカンケーない…ってコト。」





そう言って。
桐谷慎はゆっくりと立ち上がった。