しゅーちゃんに…、ちゃんと聞かなきゃ。





水島さんのこと


移動のこと。



事実の裏側にある真実をちゃんと知りたい。







他の誰でもない、しゅーちゃんだから。

大好きなしゅーちゃんだから。

ちゃんと…彼の口から真実を聞きたい。









そう決意してギュッと手を握りしめてると


「その感情は同情なの?愛情なの?」


私の髪を触っていた手を止めて、桐谷慎は私の瞳をジッと見つめる。






「え…??」







桐谷慎の言葉の意味がよくわからなくて。
戸惑いながら彼の手を触ろうとすると



「迷ってるクセにキープはしときたいワケ?
ずいぶん厚かましいオンナになったね~、高宮。」



パシッと私の手を払いのけて。
さげずむ様な目を向けて桐谷慎が私を見下ろす。