脈絡なく話していたように見えたしゅーちゃんの話。




だけど…

しゅーちゃんが伝えたかったことは、たった1つ。







「早坂さん、もう許してあげて下さい。

生きてる時のように生々しい愛ではないかもしれないけど…。あなたも部長も彼女を穏やかな愛で愛し続ける。」



「……。」






穏やかに語りかけるしゅーちゃんをチラリとも見ず。

早坂さんはボーッと一点を見つめている。






「大丈夫。
彼女を思い出に変えてしまっても…、いいんですよ。

もう許してあげてください…、自分自身を。」






そう言って、早坂さんの手をギュッと強く握ると。







早坂さんの目からツゥと涙が一筋流れた。