君を想うとⅡ~Secret love~




「大体、部長は節操がなさすぎなんですよ!!」


「だからゴメンって~…。」


「ゴメンで済まないですよ!!大体、渋谷でキスしてた時も………!!」










さっきと変わらず桐谷慎に絡んでイチャモンつけてるしゅーちゃんに。


堪忍袋の緒が切れて





「しゅーちゃん!!ちょっと黙って!!」







キッと睨み付けるとしゅーちゃんの体がビクッと震える。








「桐谷慎!!
アンタは早坂さんに言いたいことがあんでしょ!?ちゃんと伝えなさいよ。アンタの気持ちの全部をを早坂さんにぶつけなさいよ!!!!」







今じゃないときっと言えない。




言いたくても言えなかった、心の奥底の本当の気持ち。






絡まる糸のようにこんがらがって、ぐちゃぐちゃになって、行き違い、すれ違った心と想い。






どんな結果に終わろうとも、こんなチャンスはきっと二度と起きない。






桐谷慎。

失敗はしてもいいけど後悔だけはしちゃダメだよ。








そんな気持ちをこめて。

私は桐谷慎の瞳をキッと睨んだ。