「伊織っ!!!!」 真っ赤な顔したしゅーちゃんが私を助けようと足を踏み出したその時。 「コラ、藤堂。俺のを勝手に見るな。」 しゅーちゃんの両目をバッとふさいで、不機嫌そうにしゅーちゃんの行く手を阻む男が現れた。 薄茶の髪に長身。 ブランドものの高そうなスーツに身を包んだ、彼の名前は… 「き、桐谷慎!!??」 「うん♪ お待たせ、高宮~♪」 それは私が心から求めるただ一人の人。 好きで 好きで それしかなくて。 どうしようもないくらい大好きな…、 私の彼。