君を想うとⅡ~Secret love~




「その顔。
理解に苦しむって感じだね。」




早坂さんは私の顔を見てクスッと笑う。






「ま…、当たり前の反応だろうな。
俺だって、自分で自分が気持ち悪かったから。」








そう言って。

早坂さんは私の目をジっと見つめた。








「優しくて、可愛くて、儚くて。天使みたいな妹を俺は誰よりも愛してた。

誰よりも幸せに、誰よりも大切にしてやりたいと願う。
そんな女が…たまたま自分の妹だっただけだ。」







そう強い目で言いきる早坂さんに




「それ……、桐谷慎は……」






と、恐る恐る訊ねると。








「もちろん。
カンのいいアイツが知らねーワケないでしょ?
ハッキリと言ってはないけど…、勘づいてるよ。」