私は… 彼の未来が欲しい。 リストラされたらヒモでも何でも、養ってあげるわよ。 ま、桐谷慎はあのルックスだからね。 営業とか向いてるでしょ。 自分で起業したって上手くいきそうな気がする。 “桐谷君を信じよう” そう言った田中さんの言葉を私は心の中ではんすうする。 大丈夫。 桐谷慎なら大丈夫。 今は…彼を信じよう。 そう思って仕事に向かい。 SGとは関係ない案件を少しずつ片付ける。 そうすると時間はアッという間に定時になってしまっていた。