なのに何でこんな…

桐谷慎を陥れるようなことするの??






わからない。

早坂さんの考えがわからなくて、怖い。








体から一気に血の気が引いていく。

目の前がグラグラして。
足元がグラグラする。








怖いよ、桐谷慎…!!!!











あなたの声が聞きたい。

大丈夫だって言って欲しい。

ギュッて抱きしめて…私の不安を拭って欲しい。









なのに……







「……クソっ……。
繋がらないっ!!!!!」


「じゃあもう仕方ありません。
工場の広報部に連絡して部長を呼び出してもらいましょう!!!」


「…う…、うむ。
仕方あるまい……。」










なかなか捕まらない桐谷慎。




課長達の声が…

私の不安をより一層かきたてる。