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あの早坂さんの香水事件から2週間。



私たちは何事もなく穏やかな日常を過ごしていた。








Happyの香水の真実もちゃんと桐谷慎は話してくれた。




Happyは家族の絆でイブの思い出。






“高宮が嫌ならこの香水は二度と身に付けないよ”って桐谷慎は言ってくれたけど…


私はそんな必要はないと突っぱねた。







「だって……、全部過去の思い出だもん。
桐谷慎の未来にいるのはイブじゃない。私…でしょ??」







夢の中で私を羨ましいと言ったイブ。




桐谷慎と一緒に未来を作ることが出来ないイブ。




それなら…

香りの記憶の1つくらいはイブに譲ってあげてもいいのかな…って思えたの。









…な~んて。

上から目線すぎるかもだけどね。