桐谷慎のしっとりとした唇が私を奪う。 桐谷慎は角度を変えながら ついばむように私にキスをした後。 「高宮はちょっと目を離したスキにフラフラするからなぁ。」 私の頭を撫でながらハァ~とため息をつく。 はいっ?! 「なにそれ。いつ私がフラフラしたのよ。」 いつも女子社員に“カワイイ”だのなんだのとセクハラして、フラフラしてんのはむしろアンタのほうでしょっ!? 桐谷慎の言葉に納得いかなくて、キッと彼を睨むと 「…イタッ!!」 桐谷慎は私のオデコをペシッと叩いた。