――――――……… ――――――――――……… ベッドの回りに散乱する衣服と乱れた吐息。 窓から差し込む淡い月明かり。 美しい獣のように私を攻めあげ、追いつめる桐谷慎。 私はそんな彼をキレイだと思った。 この手を この声を この吐息を。 私と一つになった瞬間に少し歪む表情を他の女の子も知っているのかと思うと…… 嫉妬で気が狂いそうだ。 私を見つめるこの目でイブを見つめたのかと思うとやりきれない。