ひどいよ。 そんなに笑わなくったっていいじゃん。 そっぽを向いたまま恥ずかしさとやりきれなさで泣きそうになっていると 「ハイハイ。 怒ったり泣いたりウチのお姫様は忙しいね。」 そう言って、桐谷慎は私の頬にそっと手を触れさせた。 「なんで泣くの。」 「だって…桐谷慎が笑うんだもん!!!」 聞かないフリして流してくれればよかったのに!!