リビングに入ると 「あ、ソファーじゃなくてコッチに座って?」 ダイニングテーブルに誘導された。 「えっ?なんで?」 いつもはソファーでくつろぎながらいろんな話をするのに…。 何か意味があるのかな…。 不思議に思って首を傾げると 「ねぇ。それってわざと?」 桐谷慎は私の頬にゆっくりと手を当てる。 はっ?なにが??!! 言ってる意味がよくわからなくてキョトーンと桐谷慎を見つめていると 「本当…煽り上手だよね、高宮は。」 そう言って笑って。 チュッと私の唇に触れるだけのキスをした。