君を想うとⅡ~Secret love~




桐谷慎はう~んと伸びをしながらリビングに向かって歩いていく。




そしてリビングの扉の前でクルリと振り返ると



「早くおいで?高宮。」



いつものように柔らかに笑った。








「俺は逃げも隠れもしないよ。高宮に絶対にウソはつかないと約束する。
だから…ちゃんと話をしよう。」








桐谷慎……。









ヤバい、

涙が出そうだ。

桐谷慎の言葉にグッときた。









桐谷慎だって怖いはずなのに。

私が早坂さんに何を聞かされたのか、気が気じゃないはずなのに…。





彼は言ってくれた。


“ウソはつかない。
話をしよう。”



…と。