そんな私を見て 「あのね~、龍に何を吹き込まれたのかはわかんないけど…。高宮にそんな顔されたらさすがの俺も傷つくよ?」 桐谷慎はため息をつく。 「…あ…っ……。 ごめん…なさい…。」 私のとった行動が彼を傷つけたのかと思うと、申し訳なさで心がいっぱいになった。 「おいで?ちゃんと話そう、納得いくまで。」 そう言って、私の頭をポンポンと叩くと。 桐谷慎はフッと笑って、リビングに向かって歩き出した。