「あははっ!!!そ~なのか? そ~んなイブの身代わり人形みたいなの連れてるから、勘違いしてたわ。悪かったな、慎。」 そう言って 冷たく笑う早坂さんは冷ややかで、気持ちが見えなくて……怖い。 この人の奥底に眠る狂気に、私はいいようもない不安を抱いた。 その不安を打ち消すように桐谷慎のスーツの裾をギュッと握ると。 桐谷慎はハッとした表情をして早坂さんから手を放して… 私のその手を優しく包んでくれた。