「あのな。残念だけど高宮はイブの身代わりなんかじゃないよ。」 「ふ~ん、そうなのか?」 「当たり前だろ? そうじゃなきゃ付き合わない。」 赤いオーラを身にまとい、怒りに我を忘れる桐谷慎とは違って 早坂さんは悪魔で冷静だ。 冷静に桐谷慎の反応を見て、桐谷慎の心の動きを探っている。 ……怖い……。 私は初めて早坂さんのコトを怖いと思った。