――えっ……? 今…、何て言った…?? イブが…妹?? 恥ずかしいけれど… この時の私は、何も知らなさすぎた。 桐谷慎のことも…、イブのことも。 イブにお兄ちゃんがいたということすら…初めて聞いたのだ。 おかしいよね。 よく見れば… 彼は私によく似た顔立ちをしているのに。 少し考えればその理由はわかることだったのに。 バカな私は気づかなかった。 ただの他人の、おせっかいな幼なじみだと信じて…疑わなかったんだ…。