唇が離れても。 名残惜しそうな視線で桐谷慎を見つめていると、彼はフッと笑って 「あんまり俺の前で藤堂とイチャつくな、高宮。」 耳元でささやいて、唇にキスをして。 私のカラダに熱い疼きを残したまま。 桐谷慎は後ろ手でバイバイしながら、涼しい顔をして屋上を出ていった。