だから…。 わたしも逃げちゃいけないと思った。 この気持ちから逃げるのは…もう辞めよう…って。 だから毎週金曜日にここに来てるの。 藤堂センパイに会うためだけに。 「ま、キッパリアッサリ伊織にはフラれたからな。 スッキリしてるし、これでよかったんだと思うようにしてるよ。」 そう言って。 残りのビールを煽るように喉に流し込み。 サッパリした顔で笑うセンパイを見て。 やっぱりこの人が好きだと思った。 1番じゃなくてもいい。 2番目でも構わないから、この人の側にいたいと思った。