一通り話終わって 「じゃあ、あたし帰るね。」 腰を上げて帰ろうとすると。 伊織と部長さんは“玄関まで送るよ”って言ってあたしの後ろをトコトコとついてきてくれた。 「じゃ、また明日ね。伊織。」 「うん。話してくれてありがとう、理央。」 お互い笑顔のままバタンと扉を閉めると。 『…ホント…。 …いい度胸してるよね、高宮。』 えっ!!!!??? 聞いたコトもないような低い声が扉ごしに聞こえてきた。