「じゃ…、狼に変身しちまう前にそろそろ帰るわ。」 センパイが重い腰を上げて、おしりをパンパンとはたく。 「狼になってもいいのに。」 頬杖をつきながらニッとフェロモンたっぷりに微笑むと 「だ~め。俺、友達とそういうコトはしない主義。」 どこまでも真面目なセンパイはそう言って、あたしの頭をポコッと叩く。 「つまんない~。」 ぶすくれながら、目の前にあるセンパイのお腹をポコンと殴ると 「ま~、気長に待ってろ。」 余裕たっぷりにセンパイが微笑む。