「俺はな。一ノ瀬理央って女を尊敬してるし、大事なダチだと思ってる。 そんな大事なヤツを…自分の傷を慰める為だけには、絶対に抱きたくない。」 そう言って。 センパイはあたしのおでこをピンッと弾いた。 「いたい……。」 弾かれたおでこに手を当てて、うらめしそうにセンパイの顔を見ると センパイはクスッと笑ってこう言った。 「全部…。全部カタがついて自分のコトもお前のコトも考える余裕ができたら…もう一度…ここにくるよ。」