バカなことしてるのは、百も承知の上だった。






こんなことしたって何の意味もない。

こんなSEXしたってあたしもセンパイも救われない。









だけど…

一瞬だけでもいい。









快感の渦に飲み込まれて、一瞬センパイがこの苦しみを忘れることができるのなら






あたしはこのSEXが意味があるもののように思えた。










「やめろ…、一ノ瀬…っ。」










淡い吐息を出しながら

センパイが女の子のように拒絶の言葉を口にする。









だけど…ね?センパイ、知ってた??








女の子にもちゃーんと性欲ってものがあるの。






そんな声…

逆効果だから。