「それを信じて、転職したわたしが馬鹿だっだのよ。男のあなたには、いい上司だったかもしれないけど、がさつで不潔で無神経で、・・・女のわたしには最悪だわ!」 「そうかなぁ、親父が今の職場の株主じゃなかったら、僕が行きたかったくらいだよ」 「わたしこそ、雄一朗と同じジャパントラベルに就職したかったわよ。でも今年は不況で四大出の女子は採らないっていうから、諦めて商社のOLになったのよ」 瑠美はフレッシュオレンジジュースを、勢い良くぐいと流し込んだ。グラスの端からジュースが少しこぼれた。